※初めての方は、こちらの記事から読んでいただけますと、幸いです。
簿記2級では「株式会社」が登場します。その仕組みを知らずに勉強を進めると、理解があいまいになるかもしれません。
本記事では、簿記学習のウォーミングアップとして、「株式会社」の基本的な特徴をわかりやすく解説します。(※使用教材の第1章「2級での大前提① 株式会社とは」を参考に作成しています。)
特徴①:株式を発行して資金を集める
- 株式会社は、「株式」を発行して投資家からお金を集める
- 出資者は「株主」となり、払い込まれた金額は「資本金」として記録
- 株式会社の設立や増資には「会社法」のルールが適用される
- 個人商店には株式は存在せず、出資者も株主ではない
📌 ポイント:株式会社の経理処理には「会社法」の知識が必要な場面があります(例:株式発行、配当)
特徴②:所有と経営に分かれている
- 株主=「会社の所有者」、役員(取締役など)=「会社の経営者」
- 経営の最重要事項は「株主総会」、重要な決定は「取締役会」で決定
- 株主は配当を受け取る権利があり、会社の最上位意思決定機関
📌 ポイント:「株主>社長」という関係に注意!簿記の仕訳にも、株主総会の決議が関係する場合があります(例:配当の決定)
特徴③:法人として課税される
- 株式会社は法人格があるため、「法人税」がかかる
- 個人商店では利益=出資者の所得として「所得税」の対象
- 株主に利益を配るには「配当金」として別途決議が必要
📌 ポイント:「誰に税金がかかるか」で個人商店との会計処理がことなります
特徴④:会計期間を自由に設定できる
- 株式会社では、会計期間(事業年度)を自由に設定できる
- 例:4月1日〜翌年3月31日
- 個人商店では通常、1月1日~12月31日(所得税法に準拠)
📌 ポイント:多くの企業が「3月決算」を採用していますが、自由に設定可能です
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